釜石商工高校でKamaishiコンパスを実施しました!
こんにちは!事務局の山岡です。
5月16日(木)に釜石商工高校で、今年度最初となるKamaishiコンパスを実施しました!
今回は、3年生を対象に57名の生徒が参加し、5組8名の講師を招いての実施となりました。
- 昆 夏樹さん(青紀土木株式会社)
- 佐藤 啓祐さん(特別養護老人ホーム仙人の里)
- 井浦 沙空さん・松下 ひなのさん(ハロー薬局・中田薬局松倉店)
- 金野 章子さん・坂本 愛里さん(釜石警察署)
- 菊池 健太郎さん・菅原 綱基さん(日本製鉄株式会社北日本製鉄所)
今回もそれぞれの講座で、ご自身の働き方や、今のお仕事についた経緯を話していただきました。その中で私が見学した2つの講座をご紹介します。
介護職の佐藤さんは、一般的な介護のイメージと実際の働き方のギャップを説明してくれました。大変なイメージがつきまとう介護のお仕事ですが、現在では国が給与の一部を補填するなど働きやすい職場になっているといいます。また利用者さんの最期のときに寄り添うときなど、介護でしか得られない喜びを感じることがあるそうです。
薬剤師の井浦さん、松下さんの講座では、2枚の処方箋を比べてもらって、いくつかの間違いを探してもらうワークを行いました。紙の上では細かい違いではあるものの、桁や名前を1つ間違えると大きな問題に繋がることを学べたようです。さらに松下さんは、商工高校の出身で、なんと釜石コンパスがきっかけで現在のお仕事に就職を決めたそうです。コンパスのつながりが脈々と受け継がれていくことを期待したいですね。
今回は3年生にとって3度目のコンパスでしたが、1対1セッションを受けるのは初めての経験となりました。対話セッションではなかなか質問がでなかったことを、1対1では率直に対話できている様子でした。参加した生徒からは「進路はすでに専門学校に決めいるが、その学校で学べることは限られているので、今まで興味がなかった職業の話を聞こうと思い、あえて進路とは違う職種の講座を選んだ。」「1対1セッションで進路について悩んでいることを聞くことができたのでよかった。」などの感想がありました。
今回のコンパスは私たち事務局にとって、1年生から見てきた生徒たちの成長が感じられたコンパスでもありました。全体セッションでは「コンパスカード」という小さなカードにこれからの意気込みを書いてもらい、「私は〜に向けて〇〇をします!」と宣言してもらいましたが、皆で共有することで改めて進路に向き合う機会になったのではないでしょうか。今回のコンパスが直接次の進路や就職に繋がるとは限りませんが、いつか「そういえばあのときが最初の『きっかけ』だったな」と今日のことを思い出してくれるのであれば、事務局としては嬉しい限りです。