Kamaishiコンパスからのお知らせ

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【番外編】答えのない問いに立ち向かうということ

皆さんこんにちは!

コンパス事務局の恒屋です。

時が経つのもあっというまで、釜石に移住してコーディネーターとしてお仕事するようになってから、1年半が過ぎました。

釜石コンパスを通してだけでも、本当にたくさんの方々と繋がることができ、ネットワークが日々拡大していっていることに感謝いっぱいの日々を過ごしています。

今回は、コーディネーターとして釜石コンパスや釜石高校のゼミ活動に関わっていく中で感じていることを少し書いてみようと思います。

今年度から私は、釜石高校でのSSHの活動においてのゼミ所属はなく、全体把握のポジションにいます。

釜石高校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定校で、毎週木曜日の6・7時限目にゼミ形式で探究活動を行っています。

1つのゼミの中でも様々な研究テーマがあり、グループごとに試行錯誤しながら活動を進めているところを見ていて、私自身も日々刺激を受けています。

「そういう考え方もあるのか」と高校生ならではの視点に驚く場面も多々あります。

釜石高校でのゼミ活動の様子

ゼミ活動を通して日常で起こっていることにアンテナをはり、問いと仮説を立ててそれを検証していく経験は自分自身のキャリアを切り拓いていく上でも重要なことであると感じています。

釜石コンパスを通しても、生徒は講師の方の歩んできた人生を聞き、視野を拡大しながら一人ひとりが何かを受け取り、自分の人生にどう活かしていこうかを模索しています。

多くの生徒は、答えがないことに対して不安感を持つが故に、すぐに答えを求めてしまいがちです。

そして、大人側もついつい「こうした方がいいんじゃないか」などといったある種答えのようなものを生徒に教えてしまうことがあります。

もちろん、それが必要な場面もあるのかもしれません。

方向性が全く見えず、生徒がやる気を失ってしまうこともあります。

時に方向性を示してあげたり、時にあえて与えないようにしたりと、ある程度先を見越しながら、私自身、行動を選択していくことのバランスを取ることの難しさを感じています。

上手くいくことよりもそうでないことの方が多いですが、その過程を楽しみつつ、それを生徒にも感じてもらえる関わりをしていきたいです。

そして、今後の釜石コンパスでもゼミ活動においても、寄り道をも楽しみながら、生徒一人ひとりが自分の意志で納得感を持って自分の人生を歩んでいけるよう、事務局として、高校生より少し長く生きている人間から伝えられることを伝えていきたいと思っています。(文責:恒屋)