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コーディネーターの活動報告:釜石高校で、1年生向け「地域科学探究」を行いました!

こんにちは!岡田です!

今回は教育魅力化コーディネーターの活動報告ということで、私が担当した釜石高校の「地域科学探究」という授業を紹介します。

釜石高校は、文科省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されており、科学技術系人材の育成のため、独自のカリキュラムによる授業や、地域の特色を生かした課題研究など様々な取り組みを行っています。

その中でもゼミ活動では、一年生のうちから生徒が自分で取り組みたいテーマに関する取り組みを行っております。

私が担当しているのは、高校一年生全生徒を対象にした授業『地域科学探究』で、6月からのゼミ活動に必要な思考プロセスを学ぶ授業です。

私は2年前からこの授業を担当しており、今年が3年目となります。1年目、初めて任された担当に四苦八苦している様子について、以前釜石コンパスのブログで紹介しましたので、こちらもご覧ください。

今までの地域科学探究

今年度、この授業の担当も3回目となりました。過去2回授業を作る中で、一つの課題がありました。それは、

「フィールドワークと前後の学習がうまくつながっていない」

ということです。

地域科学探究では、主にゼミ活動に必要な思考プロセスである探究サイクルの学び(図中緑背景)と、地域を訪れないと得られない情報や気づきを得てもらうフィールドワーク(図中橙背景)が主な授業内容です。

ですが、令和5年度まではこの2つの内容があまり結びついておらず、特にフィールドワークの良さがうまく伝わっていないと実感していました。

そこで令和6年度は、探究サイクルの学びと、フィールドワークの内容を結びつけるべく、フィールドワーク先から「探究のキーワード」を提示してもらいました。

キーワードを元に生徒は探究のサイクルを回し、フィールドワーク当日を迎えました。

「事前に予想した仮説がフィールドワークで確かめられたか?」というフィールドワークの事後アンケートでは、8割の生徒が確かめられたと回答した一方で、2割の生徒は確かめられなかったと回答。

これは、探究のキーワードから生徒が興味を持ったテーマが幅広く、フィールドワーク中では全てに対応できなかったことが原因だと考えました。

今年度(令和7年度)の地域科学探究

今年度の地域科学探究では、生徒がフィールドワーク先からの探究のテーマを選んだ状態で問いや仮説などの探究のサイクルを学ぶことができるよう調整。

フィールドワーク先も、釜石高校で設定しているゼミに合わせて変更も行いました。

各回の内容は、釜石高校 note をご覧ください。

最後の発表会では、1年生全員が何かしらのテーマを持って発表を行いました。

私が伝えたかった、探究サイクルを回すこと、実際に地域に出て学ぶことの大切さや、自分自身のテーマを探究する楽しさを生徒も実感してくれたことが一番嬉しかったです。

生徒はこれから、自分自身が決めたテーマでゼミ活動に励んでいきます。

引き続きコーディネーターとして、生徒のゼミ活動を全面的にサポートし、探究活動の楽しさを伝えていきたいと思います。